シーブックの雑記

こんにちは。本ブログでは、趣味のことや普段の小さな出来事、そしてたまには少し真面目な話を書いていこうと思っています。まぁ、要は自己満足の雑記ですw

田舎の生産者的気質について

田舎の生産者的気質について

 地方、特に田舎では、都市部に比べて生活必需品を手に入れるための労力が大きくなり、贅沢品ならば、なおさら労力と選択肢の少なさが顕著になります。都市民が田舎に行った時に「何もない」「不便」と感じるのはそのようなところでしょうか。

 一方で、商品の選択肢が少ないことをネガティブなものとして捉えてしまうのは、消費者的なマインドになっているからではないかと考えます。

 私の郷里の田舎町には都市部から移住してくる人がいますが、芸術関係など、何かを生み出す仕事や趣味を持っている人が多いように思います。そのような人たちは何もないと決めつけてしまうのではなく、何があるのかをじっくりと観察しています。地域を観察して、自分の好きなことや興味のあることと組み合わせることで新しく独創的なものを生み出しています。

 この生産というのは、商品価値のあるものを生産するという意味ではありません。どちらかというと、私設図書館や無料の貸し出しスペース、音楽の場のように、社会的な富を生産しています。家庭菜園も商品としての野菜というよりも、家や親戚、近所で食べるものという社会的な意味を持っています。商品価値を前提とした都市型の消費社会から脱却していると言った方が適切かもしれません。

 一概には言えないかもしれないですが、都市と田舎は商品価値的、社会的富的という全く異なる認識があるのかもしれません。

 郊外についてはまた違った見方ができると思いますが、考えている最中なので、とりあえず都市と田舎の生産、消費的特性についてを雑記として言語化しておきます。